< 東山植物園・木々の花V >




《 アオキ(青木) 》
 日本原産。北海道南部 - 沖縄までの森林に自生する。また日陰にもよく育ち、庭園や公園の植え込みに植栽され、日本国外でも栽培される。 高さは2mほど。花は3 - 5月に咲く。褐色または緑色で花弁を4枚有し子房下位、単性花で雌雄異株。果実は卵形の液果で種子を1個含み、秋頃から赤く(種類によっては白、黄色に)熟し、美しい。楕円形で大きさは2cmほど、11月 - 翌年5月頃まで付いている。







《 テンダイウヤク(天台烏薬) 》
 江戸時代に導入された。根を健胃薬として利用する。高さ数mになり、細い枝を分けて株立ちとなる。葉は長さ5〜8cmで広い卵形。葉柄は1cm程度で短く、三行脈が目立つ。表面は強い光沢があり、裏面は粉白色で白毛が散生し、脈にも毛がある。雌雄異株で、3月から4月頃に葉腋に淡黄色の花を数個咲かせる。果実は直径1cmほどで、秋に黒く熟す。







《 ニワトコ(庭常、接骨木) 》
  本州から南西諸島に分布する落葉の低木。明るい谷筋や林縁など、比較的水分条件や土壌条件が良好な場所に生育する。高さは数mになり、根元から勢いのある太い茎が出て株立ちとなる。葉は2〜4対の小葉を持つ複葉であり、全体の長さは20cmほどで落葉樹にしては厚い葉である。葉が開いた後、4月の終わり頃に房状の花序を出し、クリーム色の小さな花をたくさん咲かせる。果実は5月の終わり頃には熟し始め、赤く熟して美しい。







《 マルバアオダモ(丸葉青だも) 》
  北海道から九州、朝鮮に生育する落葉の高木。やや乾燥した痩せ地に生育する。葉は奇数羽状で、対生。幼木の葉の小葉は丸みがあり、「丸葉」の名前がぴったり来るが、大きく成長すると小葉は細長く、先端が尖る傾向が強くなる。  春に白い房状の花を咲かせる。雌雄異株であり、雌株の花序は雄株の花序に比べて花数が少なく、まとまっている。花弁は4枚で細長い。雌株の花は1本の雌しべと2本の雄しべがある。雌しべの根元は赤紫色であり、柱頭はさじ型である。まず雄しべが成熟し、その後に雌しべが成熟する雄性先熟である。







《 モチノキ(黐の木) 》
 本州の東北南部より南〜沖縄、中国に分布する常緑性の樹木で、育つと10m以上の大木になります。性質は強くて芽吹く力が強く、放任でもある程度樹形がまとまり、手を入れれば様々な形に仕立てることができ、汎用性が高いのでモッコクやモクセイと並んで庭木として欠かせない定番の樹木で古くから親しまれています。  葉は少し先のとがっただ円形でやや厚みがあり、色は深緑色で表面には光沢があります。基本的に葉のフチはなめらかでギザギザは入りませんが、幼木の時期にはフチにギザギザがはいることがあります。4月頃に緑がかった淡い黄色の小花をたくさん咲かせます。花は径5mmほどであまり目立ちません。雄株と雌株があり雌株は花後に径1cmほどの丸い果実を付け、秋に真っ赤に熟します。たくさんの赤熟した果実を付けたモチノキは光沢のある濃緑色の葉と相まって美しい。樹皮から鳥もちがとれるのでこの名前があります。







《 ハナカイドウ(花海棠) 》
  中国原産の落葉樹で、庭木や鉢花として親しまれています。リンゴの仲間で日本には江戸時代に入って来ました。漢字で書くと『海棠』です。棠は梨のことで、海棠とは海外から来た梨という意味です。中国では古く牡丹と並び称されて人気の高い花で美人を表す言葉でもありました。 ソメイヨシノが咲き終わる頃に紅色の可憐な花を枝いっぱいに咲かせます。花びらは雄しべと雌しべを軽く包むような半開状態になり、完全に開きません。







《 ミカイドウ(実海棠) 》
 別名:ナガサキリンゴ(長崎林檎)。ハナカイドウに似るが、ハナカイドウは花を下向きに、ミカイドウは上向きに付ける。4月〜5月短枝の先に直径3〜4cmの淡紅色の花が3〜7個つく。・ハナカイドウは実をつけないが、ミカイドウはヒメリンゴのような実をつける。直径1.5〜2cmの球形で10月〜11月の黄褐色に熟す。







《 アメリカザイフリボク 》
 北アメリカ東部に自生する落葉低木で若葉と同時に咲く花に花弁はありません。 たくさんの白い雄しべばかりが目立つ花です。シロバナマンサクと呼ばれる。







《 リキュウバイ(利休梅)  》
 中国の北中部、江蘇省から浙江省にかけて分布するバラ科の落葉性低木です。名前は茶人「千利休」にちなみますが、日本に入ってきたのは、明治時代末(ちなみに、イギリスやアメリカではそれよりも60年近く前に導入・植栽されたようです)で利休ゆかりというわけではなく、茶花として広く利用されていたためそのイメージから名付けられたと思われます。現在は庭木としても広く普及しています。  開花時期は4〜5月で径4cmほどの梅に似た形の白花を枝が埋もれるほどではありませんが、それなりにたくさん咲かせます。満開時期でも豪華さや派手さをあまり感じさせない、おとなしく控えめな花ですが、何となく品があります。







《 クラブアップル(姫林檎) 》
 はつる性の落葉植物で、日本全土に普通に見られます。秋になると果実の口が開き、中の白い果肉が姿を現します。アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類があり、葉で見分けられます。アケビは小葉5枚からなる掌状複葉で、小葉は楕円形で縁に鋸歯がありません。ミツバアケビは小葉が3枚で、縁に波状の大きな鋸歯があります。ゴヨウアケビは小葉は5枚ですが縁に鋸歯があり、アケビとミツバアケビの雑種と考えられています。3種類とも落葉性の蔓植物で、秋においしい実をつけます。









《 イヌナシ(犬梨・豆梨) 》
 栽培ブルーベリーは大きくハイブッシュ系とラビットアイ系(Vaccinium ashei)に分けられます。近年では、ハイブッシュ系をさらにノーザン・ハイブッシュ(V.corymbosum)、サザン・ハイブッシュ(V.australe)、ハーフ・ハイブッシュの3種類に分けています。ハイブッシュ系は九州から北海道まで栽培できますが、1000m以上の高地や平地でも極端に寒い場所ではハーフ・ハイブッシュが、逆に西南暖地の暑いところではサザン・ハイブッシュが適しています。ラビットアイ系は、暖地性で耐寒性が弱く、栽培適地は関東地方以南です。また、ブルーベリーは酸性土壌を好む植物です。ラビットアイ系は樹勢がハイブッシュ系より強く普通の土壌でもある程度育ちますが、ハイブッシュ系は土壌酸度を調整しないと非常に育ちが悪くなります。







《 ナシ(梨) 》
 花頭がくぼむことから「エクボバナ」と呼ばれています。中国から渡来した耐寒性落葉低木で、古くから庭園花木として用いられてきました。 春、ユキヤナギよりやや遅くに芽吹きとともに開花を初め、八重咲きである事から「八重咲きのユキヤナギ」と勘違いする事も少なくありませんが、まったく別の種です。 和名の「シジミバナ」はこの花の形が貝のシジミの身に似ていることから名付けられたと言われています。また「コゴメバナ」と呼ばれたりもしますがコゴメとは、米を精米した時に割れて出来た微塵で、現在では「コゴメバナ」と言うと、どちらかと言えば「ユキヤナギ」の方を指しているようです。花の雄しべや雌しべは退化しており種子はできません。 株は春先から夏にかけて株元から直立性の枝を伸ばし、長くなると自然にしだれた樹形になり1〜2mの株立ちになります。







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