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< 東山植物園・木々の花U >




《 アロニア(花筏) 》
 北アメリカ東部原産のバラ科の落葉低木で、果樹または観賞用樹木として利用される。英語名はチョークベリー(Chokeberry)。日本にあるカマツカに似ているので、セイヨウカマツカという和名もある。 アロニア属には実が赤く熟すアロニア・アルブティフォリアと、黒く熟すアロニア・メラノカルパ(英語名はブラックチョークベリーの2種があり、またその交雑種で暗紫色に熟すアロニア・プルニフォリアも栽培される。 耐寒性が高く、北米のほかロシアなどでも多く栽培される。花はナシに似て白または淡紅色で、春に散房花序に咲く。果実は直径5mmから1cmほどで秋に熟す。生でも食べられるが渋味が強く、食用には加工するのが普通である。他の果物のジュースと混ぜて飲料にしたり、果実酒、ジャム、などにする。







《 カマツカ(鎌柄) 》
 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木。各地の二次林、特にアカマツ林などに普通な落葉低木であったが、森林の発達によって次第に少なくなりつつある。高さ5m、直径10cmほどになるというが、普通はこれほど大きくはならない。 材が硬くて折れにくいので、鎌の柄に使われたことからの名。別名ウシコロシは、牛が枝の間に角を入れると、抜くことができなくなるくらいに、この枝が強靱であることから。







《 ズミ(酸実、桷) 》
 日本と朝鮮半島に分布する。荒地や湿地に群生する。晩春から初夏にかけ、白または、白くて部分的にピンクの花を咲かせる。秋に、黄色または赤で小さな球形の果実をつける。バラ科リンゴ属の1種である。リンゴに近縁な野生種である。 語源は、染料となることから染み(そみ)、あるいは、実が酸っぱいことから酢実、とも。カイドウ、リンゴ(いずれも同じリンゴ属)、ナシ(同科ナシ属)に似ることから、ヒメカイドウ、ミツバカイドウ、ミヤマカイドウ、コリンゴ、コナシ、サナシなどとも。







《 ナナカマド(七竈) 》
 北海道〜九州、朝鮮半島、樺太などに分布する落葉性の高木です。初夏に直径1cmくらいの小さな花が多数集まり房状になって咲きます。花後には5mmほどの小さな球形の果実を付け、秋になると熟して真っ赤に色づきます。果実は落葉したあとも残って木を彩り、目を楽しませてくれます。







《 アズキナシ(小豆梨) 》
 北海道、本州、四国、九州に分布し、低山地の乾燥した尾根筋などに生育する。世界では、朝鮮、中国、ウスリー地方に分布する。 別名:カタスギ、ハカリノメ、ナナカマドの仲間で、秋になると小粒な赤い実を、樹冠いっぱいにつけます。耐寒性が非常に強く道内の野山に自生しています。和名の意味は、果実がナシに比べ小さいためアズキナシと名付けられました。秋になると、赤い実をつけますが、ナナカマドとは違い、房状ではなく、散りばめたように付きます*。樹形は整っていて、高さは10mほどになります。









《 コデマリ(スズカケ) 》
 中国原産の落葉低木で、名前は小さな手毬状の花姿に由来します。日本でも古くから知られており、「スズカケ(鈴掛)」の古名があり、江戸時代の初めには庭木などに利用されていました。現在でも庭木として親しまれているほか、切り花としても広く利用されます。寒さに強く土質もあまり選ばず、剪定もあまり必要がないなど、手入れしやすいので公園などにも広く植栽されています。変種に花びらがたくさん付いて、変種に花びらがたくさん付いて、少し重たそうな花姿になるヤエコデマリがあります。







《 八重コデマリ 》









《 コバノガマズミ(小葉莢迷) 》
 落葉性の低木で、本州の関東以西の太平洋岸・四国・九州に生育する。明るい二次林に普通に生育している。葉の形には変異があり、時としてガマズミと区別しにくい場合がある。葉はこの仲間としては小型であり、葉柄がごく短い特徴がある。







《 ミヤマガマズミ(深山莢迷) 》
 北海道・本州・四国・九州に生育する落葉低木。ブナ帯から海岸近くのマツ林まで分布が広い。尾根などの日当たりの良い場所に生育することが多い。主軸はよく伸びるが枝は短枝となりやすい。







《 オオデマリ(雲南黄梅) 》
 中国原産の落葉樹です。漢字では「黄梅」と書きますがウメではなく、ジャスミンの仲間です。ただし、花に香りはほとんどありません。中国名「迎春花」、英名「ウインター・ジャスミン」、どちらも早春から開花するところにちなみます。 樹高は1-2mで枝は細くて断面は四角形、つるのように枝垂れて地面に付くとそこから根を出します。主な開花期は2月-4月、葉が出る前に径3cmほどの黄色い花を咲かせます。







《 ムーシーチュウ(西洋山査子) 》
 ヨーロッパ中部、イギリス、北アフリカから中央アジアに分布しています。高さは4〜9メートルほどで、5月に白色または淡い紅色の5弁花を咲かせます。マンサクとは花びらが細いところなどは似ているといえば似ていますが、属が異なる別の樹木です。マンサクは10m近くに生長する高木で、花は黄色で落葉樹という風に違う点は多いです。









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