花の大きさは径6cm〜7cm、短命で1日経つと首のところからぽとりと落花します。本州から九州に自生する落葉性の高木で大きくなると樹高は20mになります。ツバキに似た花を夏に咲かせるのでこの名前があります。近縁ですがツバキの仲間ではなく、別属の樹木として扱われます。種小名のプセウドカメリアも「ニセのツバキ」と言う意味です。
別名のシャラノキ(沙羅木)はサラソウジュ(沙羅双樹)と言うことですが、本来のサラソウジュはフタバガキ科の全く違う樹木です。寺院でナツツバキがサラソウジュの代用として植えられたから、単にサラソウジュと誤認されただけ、など諸説あります。夏に咲く清楚で涼しげな白花、灰褐色の樹皮がブチ状に剥がれ、灰色や薄い赤褐色の木肌をのぞかせるデザインされたような美しい幹が特長です。剪定によって樹高も抑えられるところから、庭木やシンボルツリーとして人気があります。