< 東山植物園・野の花T >




《 ヒメヤブラン(姫藪ラン)  》
 花はヤブランとそっくりです。でも、花の数が圧倒的に違う。長い花穂を伸ばしてたくさんの花をつけるヤブランに対して、ヒメヤブランは数個の花をチラホラと咲かせます。そして、葉の太さも全く違いますから、見間違う事は無いでしょう。 むしろジャノヒゲと似ているかもしれません。葉っぱだけ見たら、ジャノヒゲと区別はつきません。ジャノヒゲの花は白ですから、色で見分けがつきますが、薄紫色のジャノヒゲもありますから迷う事があるかもしれません。私の見分け方は、花の咲く向きです。ジャノヒゲの花は下向きにうつむきながら咲きますが、ヒメヤブランの花は上を向いて咲きます。







《  ラミューム・シルバー・ビーコン 》
 日本に自生するホトケノザやオドリコソウの仲間ですが、最もガーデニングに利用されるのは花が紫色のラミウム・マクラツム種の由来の園芸品種です。地面を這うように広がる枝は1mぐらい伸び、グラウンドカバーやハンギングバスケットに多く利用されます。5月から6月、立ち上がった茎の先端にサルビアのような花穂を伸ばして花を咲かせます。







《 カライトソウ(唐糸草)  》
 東アジア(温帯)が原産。日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないことや、野生種がないなどから、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。







《 オミナエシ(女郎花) 》
 万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物です。日本〜東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草で、園芸では庭植えの他、鉢植えや切り花として利用されます。 毎年夏から秋にかけて小さな黄色い小花が一カ所にまとまって咲き、円すい状の形を作ります。根元から出る葉っぱは細長い楕円形で、茎につく葉は切れ込みの深くはいった羽状の形をしています。 葉っぱが深く切り込まないものはハマオミナエシ〔var. crassa〕と呼ばれ、変種として扱われます。







《 ミョウガ(茗荷) 》
 山野の半日陰などに生える多年草。葉は対生、卵状楕円形、ふちには不揃いの鋸歯があり、柄は1〜2cm。茎頂や葉腋から花穂を出し、淡い紅色の小さな花をつける。 上唇は小さく2裂、下唇3裂して中央が大きく長く突き出る。蕚にはまばらな短毛がある。







《 ヤブミョウガ(薮茗荷) 》
 東アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本)に分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生するが、湿気の多い土地を好む。比較的大型になり、高さ50cmから1mほどになる。常緑広葉樹林域の谷筋や林縁などに生育する。葉の形がミョウガに似ているので、ヤブミョウガとなった。8月に花茎を出して白い花を咲かせ、黒紫色の果実を稔らせる。種子でも繁殖するが、地下茎でも増殖し、長い地下茎から点々と地上部を発生させる。







《 ギボウシ(擬宝珠)》
 東アジアにおよそ20種〜40種が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。分布の中心は日本で、多くの種があります。やや湿り気のある土壌を好み、主に山 野の林の中や草原、湿原などに自生します。日本では古くから観賞用に庭などに植えられていました。園芸品種ができたのは江戸時代中期から後期で、ヨーロッ パにはシーボルトらによって紹介されました。その後、アメリカにも導入されて数多くの園芸品種が作られました。葉の色や姿、大きさにさまざまなバラエ ティーがあり、園芸では葉を鑑賞するリーフプランツとして広く用いられています。 ギボウシはつぼみの姿が橋の柱の先端などについている擬宝珠(ぎぼし)に似ているところからつ けられた名前です







《 クズ(葛) 》
 温帯および暖帯に分布し、北海道〜九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布している。葛の花穂は下から上へと咲いていく。マメ科のつる性の多年草。根を用いて食品の葛粉や漢方薬が作られる。万葉の昔から秋の七草の一つに数えられる。







《 センニンソウ(仙人草) 》
 日本全国に分布する半木本性の常緑ツル植物。葉は3〜5に分かれた複葉であり、葉柄や葉の中間部分などで他のものに巻き付く。花は8月から9月に開き、4枚の花弁にみえる顎片は十字型に開く。花はたくさん集まって咲き、遠くからもセンニンソウであることがよくわかる。畑と森林の境目や水路の周辺などによく生育しており、やや水分を好むツル植物のようである。









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