< 東山植物園・花壇の花 >




《 フウセンカズラ 》
 春にタネをまいて夏から秋に花を楽しむ春まき一年草で、夏の定番草花の一つです。同じ仲間(属)のハナスベリヒユもポーチュラカの名前で広く出回り、夏花壇や鉢植えに広く利用されています。 細い茎は細かく枝分かれして、這うように広がっていきます。葉は肉厚の棒状で先端がやや尖っていて短いです。茎、葉とも多肉質で水分をたっぷり蓄えられ、乾燥に強いです。  夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせます。花自体はさほど目立ちませんがその後にできる紙風船のような形をした袋状の果実が可愛らしくユニークです。果実は径3cmほどで内側はホオズキのように空洞になっており、最初は明るいグリーンで熟すと茶色に変わります。ひとつの果実からタネが3つとれます。 熟したタネは全体が黒くハート型の白い模様ができる可愛らしい姿です。









《 シロレイシ 》
 白れいしは、たいへん珍しい「白いゴーヤ」の種です。 ニガウリですが苦味が少ないニガウリです。熱帯アジア原産で沖縄の伝統野菜でもあり、沖縄では夏場に欠かせない野菜です。独特の苦み成分モモルデシンが胃液の分泌を促し、食欲を増進させてくれるほか、ビタミンCやミネラル分が豊富で夏バテ防止にひと役買ってくれます。暑さに強く、生育おう盛。日光が大好きで、つるが長く伸びるので庭先やベランダで日よけ代わりに育てる人もふえています。







《 ヘビウリ(蛇瓜) 》
 キュウリをずっと長くしたような、長いものでは1m以上のくねくねとした果実が、棚からぶら下がる様子は、ひと味違った夏の緑陰です。ヘビウリは長い果実をつけるので、棚仕立てにして、ぶらんぶらんと垂れ下がる果実を楽しむのがポピュラーですが、地面に這わせると、地面に接触した果実がくねくねと曲がり、鎌首をもたげたヘビやとぐろを巻こうとしているヘビのように見えます。 ヘビウリはカラスウリ属の仲間なので、カラスウリに似た白くて幻想的な花を咲かせます。ヘビのような果実からは想像もできない可憐な花です。カラスウリと異なる点は、昼間に開花し、雌雄異花同株なので、1株でも結実するところです。  果実は、緑色に白い筋が入り、秋に熟するとオレンジ色に変わります。多くは観賞用として利用されていますが、ヘチマなどと同様に、若い果実は浅漬けや炒めものにして食べることもできます。













《 ナンバンギセル(南蛮煙管) 》
 ナンバンギセルは他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する寄生植物です。葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成をして生長することができません。発芽して生長し、夏〜秋に開花して、タネを結んで枯れる1年草です。寄生するのは主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなどが挙げられます。 南蛮人と言われていたポルトガル人やスペイン人の船員がくわえていたマドロスパイプに見立てて「ナンバンギセル」の名前が付きました。 万葉集では「思草(おもいぐさ)」の名前で登場しており、古くから日本で親しまれていた植物だといえます。うつむきかげんに咲く花の姿から来た名前でしょうか。









《 ススキ(薄)》
 全国の草地に生育する多年生草本。朝鮮・中国・台湾・マレーシアなどにも分布する。路傍・荒れ地・堤防法面・牧草地・スキー場など、年に1〜2回刈り取りが行われる草地に生育する。草丈は2mほどにもなり、カヤ、オバナとも呼ばれ、秋の七草の一つ。







《 パンパスグラス 》
 ふわふわした巨大な花穂が特徴の植物です。とにかく大型で花穂は2〜3mくらいにまで伸びます。存在感は大きく庭でもメインをはれる植物ですが庭の大きさをよく考えて植えないとこれ一株だけで庭が埋まってしまうなんてことも。ススキの葉のように細長い葉はフチがピンと貼った紙のようにするどく不用意にさわると手が切れてしまいますので注意。








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