< 東山植物園・野の花T >




《 ノシラン(熨斗蘭) 》
 本州の房総半島から沖縄にかけて分布し、韓国の済州島にも分布している。海岸付近のやや湿った林の中などに生える。 また、庭園の縁取りなどに利用される。和名の由来は、茎も葉も火熨斗(ひのし)で伸ばしたように平べったいことからきている。 草丈は30センチから50センチくらいである。葉は厚く艶のある線形で、先は垂れ下がる。開花時期は7月から9月である。







《 オケラ(朮)》
 をけら、うけらともいわれ、雌雄異株。本州?九州、朝鮮半島、中国東北部の草原や林道のような明るい場所に分布している。 高さは50?100cm。花は白?ごくうすい紅色で、アザミに似て筒状花だけの房状の頭状花序となる。花期は9〜10月頃。







《 スズカアザミ(鈴鹿薊)》
 東海地方に普通に見られるアザミ。秋に三河地方で見られるアザミはこのスズカアザミが最も多い。アザミは変化が多く、特に、スズカアザミは図鑑と一致しないことが多い、根生葉は花期には普通なく、茎葉は羽状に中裂〜深裂まれに浅裂し、基部は茎を抱かない。葉の刺針は5〜10o。頭花はやや穂状に分枝した枝先に上向きに点頭する。総苞は長さ16〜19oの筒形〜鐘形で、くも毛がある。







《 ミズヒキ(水引)》
 日本には北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで全国各地に、日本国外には中国、ヒマラヤに分布する。低地の日当たりのよい林床や林縁、路傍等に生育する。日本では普通に見られる種であるが、南西諸島では稀である。 多年草で、高さ30〜80cm。茎の節部は膨らむ。葉は互生、広楕円形で、長さ6〜15cm、先端は尖る。また、時季によっては葉に「八」の字の模様が入る事が特徴。







《 ツリガネニンジン(釣鐘人参)  》
 日本全土、南千島、サハリンなどに分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日当たりの良い草地や野原、堤防などで見ることができます。根っこがチョウセンニンジンのように太く、釣鐘形の花を咲かせるのでこの名前があります。ニンジンの仲間ではありません。花色は淡いブルーや青紫で、白い花を咲かせるものはシロバナツリガネニンジン〔f. albiflora〕と呼ばれ区別されます。花は茎の上部に3〜5輪ずつまとまって付き、段状になります。







《 ヤブミョウガ(薮茗荷) 》
 東アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本)に分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生するが、湿気の多い土地を好む。比較的大型になり、高さ50cmから1mほどになる。常緑広葉樹林域の谷筋や林縁などに生育する。葉の形がミョウガに似ているので、ヤブミョウガとなった。8月に花茎を出して白い花を咲かせ、黒紫色の果実を稔らせる。種子でも繁殖するが、地下茎でも増殖し、長い地下茎から点々と地上部を発生させる。







《 ガガイモ 》
 多年生のツル植物で、北海道から九州の日本各地、朝鮮から中国にも分布する。農地周辺のやぶ、路傍・法面の草地などに生育するが、刈り取りには耐性が低いようで、刈り取られることの少ない場所で繁茂する傾向がある。葉は対生でやや厚くてなめらか。8月のおわり頃から葉腋に花序を形成し、淡紫色の花を咲かせる。花弁の先端は5つにわかれ、毛が著しい。中央の雌しべは突出し、雄しべはその根元に集合して見えにくい。雌しべの根元から蜜が分泌されるらしく、花弁の溝にアリがよく頭をつっこんでいる。







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